ゲイカップル、犬と暮らす

ゲイカップルと柴犬の小太郎との暮らし

アンジーだった

今日は昼から地元に帰りました。半年ぶりの地元です。前回帰ってきたのは友人の親の告別式の時。

 

起床すると、小太郎はケージの中で俺をご機嫌さんに迎えてくれました。Y君は実家に帰り、同級生達とご飯なのでいません。電話で起こしてくれました。

 

「小太郎の朝ごはんお願いね」

 

的なね。目を覚まし、小太郎の朝ごはん。ケージから飛び出してきて、そしてまたケージに入っていく。

小太郎がご飯の間に風呂入って出かける用意。地元に帰る日。小太郎にバイバイ言うてから出かける。

 

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相変わらず地元は寒い。この十数年で駅前の雰囲気が変わってる。いつも家まではタクシー。今日はバスに乗ろうとしたんだけど、バス停の位置が変更になっていて分からない。そしていつものようにタクシー。

タクシーのおっさん、気持ちいいぐらいタメ口。俺もタメ口になってしまう。

 

「〇〇(駅の名前)のとこから行ったらええか?」

「うん、それでええよ」

 

的なね。大阪でここまでタメ口で話す運転手さんに会うことないから新鮮。

 

うちの親父は一人暮らし。数年前に実家を引き払い、今はアパート暮らし。しかも実家のあった場所から数分のところ。

 

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メダカと暮らしてる。熱帯魚はアカンようになってもうたらしい。水槽買ったりしてたんやけどな。

 

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アパートの裏は田んぼやら畑やら。いなかー。この風景を見ると小太郎と走りたくなる。うちの実家の犬達はこの小さな町で育った。

 

たばこを吸う度に外に追いやられる。小さい子が来るからね。姪。でも弟夫婦が帰ると部屋で吸ってもいいって。親父もビールを飲みだす。俺はずっと酔っ払ってたけど‪w

親父は禁煙外来で禁煙出来た。凄いね。真似出来ない。そこは尊敬しよう。世の中の雰囲気を見るとやめた方が良いのかな?と思うけど、ちょっと大変。小太郎がやって来た頃は考えたんやけどね。もちろん今も考える。Y君は吸わない人だし。

姪は可愛かった。めっちゃ表情豊か。また大きくなった頃に会おう。早く“おっちゃん”って呼んで欲しい。

 

親父とは犬の話を沢山した。俺が生まれる前に両親と暮らしてた犬の話。ドーベルマンもいたそう。そういえば、子供の頃に親父の友達にドーベルマンがいたことも聞いたことある。

そして俺を側溝に落としたコリー。アンジーって名前らしい。一時預かりしてたワンコ。

 

「アンジーはな、遊んでほしいときに尻をぶつけてきよるねん」

 

そのアンジーに溝に落とされた話をした。

 

「アンジーは小さかったんやぞ。落ちへんやろ?」

 

落とされました。大泣きしました。今でも溝から見上げた青い空は覚えています。三歳とか四歳のときの出来事。

コリーの名前を聞かせてもらえてスッキリ。アンジーって名前だったのか。

 

父親の部屋には母親がマルチーズを抱っこしている写真が飾ってある。これ、チコ?ノリオ?実家にはチコとノリオの肖像画?みたいなのが居間に飾ってあった。実家にいた頃はその絵をいつも見ていた。実際のチコとノリオには会ったことないけど馴染みがある犬。母親もチコとノリオの話をよくしてくれた。

 

「この子はチコなん?ノリオなん?」

「この子はノリオやなぁ」

 

俺が生まれる前に暮らしてたワンコ。四十年程前に両親と暮らしたワンコたち。親父が懐かしそう色々と話してくれる。

当時は長野にいたとか。そして夜に外に出してやると好きなだけ走り回り、ドロドロになって帰ってきたとか。ちゃんと呼ぶと帰ってきたんやて。

ノリオはチコの子供。チコが里帰りした時に出来た子供。ブリーダーさんのところで売れ残った子だったとか。

 

「他のマルチーズに比べたら頭大きかってな。チコの子供やさかい引き取ったんや」

 

当時を懐かしそうに微笑みながら話してる。きっと亡くなった母親のことも思い出してるんだろうなと思う。

 

「犬はな、自由にしたら喜びよる」

 

それな分かるけどね。ドッグランでの小太郎のはしゃいでる姿とか見るとね。

しかし放すってのは考えられないことやね.........って、俺が若い時もうちの田舎はそんな感じ。

別に驚きもしなかったや。近所もそんな感じだったな。当時は今より田んぼだらけで、夜になると色んな犬がウロウロしてた。何度も追いかけられてギャーギャー言いながら逃げたや。

当時の親父もそんな考え。実家の犬がケンカしてこようと、それは犬同士のこと。そこから犬の社会を学ぶとか。知らんけど。

 

「ライ、お前に何かあったら敵討ちしやなアカンやろ?」

 

酔っ払いながらライにそんなことを言ってたり。犬同士のことちゃうやん?とか思ってた。

ライのリードを放されるのがホンマに嫌で親父と大喧嘩したこともある。何度かリードを外されたことがある。ライは俺が物心ついた後に暮らした犬。タロウの次に来た犬。

 

「お前んとこの犬はどうしてるんや?」

 

親父に聞かれる。連れてこいと言われるけど.........色々と難しいよね。連れてきたいなとは思うけどね。小太郎も田舎道は沢山クンクン出来て楽しんでくれるんだろうとは思う。

都会でも犬の本能を満たしてあげれる。俺はそう思う。だから小太郎がクンクンしていても止めない。クンクンするのってクン活っていうの?Twitterでそう書いてる人がいた。小太郎はクン活が大好き。

 

年々、親父はジジイになっとる。でも若い頃と変わらず楽しそう。この前もご飯屋さんで外国人の観光客と仲良くなったとか。

 

中々子供が出来なかった両親。犬は子供と同じような感じだったのかな?その感覚なら俺も分かるよ。俺は小太郎が愛おしい。昨夜は夜中に騒がしかった小太郎を抱っこして話しかけてた。

 

今は天王寺でコーヒー飲んでます。今日はビールを沢山飲んで少し酔ってる。帰ったら散歩だ。酔ってるしY君にお願いしようかなと思う。分からんけどね。

 

そして親父に次はお前の番やなと言われる。子供ね。無理だしw何やったら小太郎の写真を気が済むまで送り付けてやるけどや。それで察してくれ、

 

そんな感じ☆