ゲイカップル、犬と暮らす

ゲイカップルと柴犬の小太郎との暮らし

脚立を持ってきた男

 

 

この前は同い年の男の子のことについて書いてみました。久々に思い出し恥ずかしくなってしまいましたが、それも大切な思い出。

新しいカテゴリーを増やしたので記事も増やしていこうと思っています。

よろしくお願いします。

 

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数か月前。ベンチが気になる

 

 

あの頃の俺

十九歳の時、彼氏がいたり、いなかったり。すぐに誰かを好きになったり。

基本は年上の男の人が好きだったし、メールのやり取りをしていた人も基本は年上でした。

年の近い人ともメールはしていたんですが、あまり続かなかったな。

その頃に知り合った人、ただ一回会っただけの人なんですが……自分的には思い出したら笑える。

 

年上の人

その頃、彼氏がほしくてよく利用していた掲示板で募集。もちろん年上の人が良い。

何人かメールをくれたのですが、ある男の人に会うことにしました。

確か二十九歳。もうすぐ三十歳になるって言ってたかな?俺と十歳離れている。

ある日の夜、その人が近所まで迎えに来てくれました。

助手席に座らせてもらい、少し世間話。なんでも俺の住んでいる町に知り合いがいて詳しいらしい。俺の家の場所を聞いてきました。

その頃は今以上にゲイとバレるのを恐れていた頃。詮索されるのが嫌だったし、この人から俺の町内の知り合いにバレていくんじゃ無いかと、ありもしないことを考えていました。

 

相手の家へ行った

しばらくドライブを楽しんだ後、その人の家へ。

もう何を話したかあまり覚えていないんですが、この人の話を延々と聞いていました。あまり興味がなくて話を半分しか聞いていなかったです。

しばらくして帰りたくなった。話が続かなかった。

帰りたいことを伝えましたが、泊っていけと言われる。歩いて帰ることも考えました。でも夜中だしけっこう距離がある。

ベッドの横に布団を敷いてくれた。俺が布団に入ると、その人も布団に入ってきた。

家に誘った時点で向こうも色々と期待してるよね。俺も男。その気持ちは分からなくもない。腹を括った。

 

 

朝を迎える

すげぇイビキが大きくて寝れなかった。朝まで起きてたと思う。めっちゃ寝不足。

朝、向こうが起きてしばらくして送ってくれることになった。

玄関を出るとき、このアパートの住人であろうおばちゃんが洗濯物を干しているのが見えた。

 

ごめん、窓から出てもらっても良い?

 

当時の俺は金髪で眉毛が細かったし、こんな真面目そうなリーマンの知り合いにしては不釣り合い。この人も近所の目ってのを考えてたのかもしれない。

田舎の町。ご近所さんから色々と聞かれたりするのはけっこう面倒。

この年上の人にそう言われ靴を持ち、素直に窓に向かう俺。

一階とはいえ、地面が遠い。足が届かない。じゃあさ、窓の向こうから小さめの脚立を持ってくるのが見える。

その脚立で外に出ると、洗濯干してたおばちゃんがこっち来たし。脚立持ってウロウロしてるから何かな?って思われたのかもね。

おばちゃんに見られないように窓から出ようとしたのに意味ないし。

 

その後の俺たち

この後、この人から何度かメールが来ました。

“次はいつ会える?早く会いたい”

なんて返信したかな?もう会わないこと、やんわりと伝えたんだと思う。

そして数年後、地元の銀行にいてた俺。じゃあさ、この人が入ってきた。焦ってしまい慌てて顔を隠した。そして脚立のことを思い出し笑いをしてしまう。

その後は見かけていません。青い思い出ですね。

 

そんな感じ☆